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小説 親鸞

2009/10/13

今年、話題となった新聞連載の

  五木寛之

さんの ものではなく、

  吉川英治

さんの 小説 親鸞 の序文に氏が

なぜ 親鸞聖人が好きなのか書かれていた。

冒頭部分を紹介しよう。

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歎異抄 旅にもちきて 虫の声

私の旧い拙い句である、こんな月並みに

耽っていた青年のころから、自分の思索には

おぼろげながら親鸞がすでにあった。

親鸞の教義を味解してというよりも---

親鸞自身が告白している死ぬまで愚痴鈍根の

たちきれない人間としての彼が---直ちに

好きだったのである。

 とかくわたくし達には正直に人へも対世間的

にも見せきれない自己の愚悪や凡痴を、親鸞

はいとも自然に

「それはお互いさまですよ、この親鸞だって」

となんのかざりもなくやすやすといってくれて

いるのである。あのひとですらそうだったか

とおもい、以後はどれほど、自分という

厄介者に、また人生という複雑なものにも、

きがらくになったことかしれない・・・・・・・・

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吉川さんは 2度 小説 親鸞 を書いたそうで、

最初は 新聞社に入社間もなく、社命により

連載出筆されたそうだが、一年半の連載を

まとめて 「親鸞記」という本にして発売寸前に

関東大震災で社屋が焼失して、一緒に燃えて

しまい、世に出ることはなかったようである。

二度目は40代に小説家として、地方紙連載

として三年ちかくで書かれた。それが、手元に

あるものである。Photo

ずいぶん前に購入して、親鸞聖人と玉日姫

(恵信尼さん)のラブロマンスをわくわくして

読んだような気がします。当時はこの序文

を読んでも、何の感動もしなかったようですが

いまよむと、深~く納得いたします。

時の流れと、自分の老いをじみじみ感じる

秋の夜長(といってももう朝です)で

あります。

そういえば、今回の五木さんの 親鸞

は、一度読んだだけで giveupしてしまい

ましたが、何年かしたら、製本されたものを

読むかもしれません・・・・

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