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リクエストに応えて、雅楽の音階について

2009/5/26

読者の方から、「宮商和して自然なり」にコメントで質問を

いただいたので、その回答の意味で、雅楽を本山などで

演奏されている、名古屋のA師から、ずいぶん前に

教えていただいたメ-ルを本人の承諾を得て転載させて

いただきます。長くなりそうです

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さて、「宮商和自然」ですが、日本の邦楽は、

五音=ごいん(宮・商・角・微・羽

            =きゅう・しょう・かく・ち・う)と、

それに二音足して、七声=しちせい

   (嬰商・  嬰羽=えいしょう・えいう=商音と羽音の半音上)

の七つの音階を用いて、音楽を演 奏します。

いつも聞かれるんですが、「宮音って、ドレミでいうと何の音に

なるんですか?」 と。

しかし、ドレミではなくて、あくまでも音の階段という意味で、

宮音は、基音(基 準になる音)で、どんな音でもいいのです。

「ド」で音が出れば、「ド」が基音である宮音。ファで出れば、

ファが基音である宮音。その、一音階上の音が商音。

基音である宮音がドならば、商音はレ。基音である宮音が

ファならば、商音はソ。 つまり、隣り合った音が宮音と

商音ということです。近いから、いつもハモっているかというと

そうではありません。

洋楽などピアノで、隣同士の鍵盤を弾くと、不響和音になります。

ですから、洋楽 の世界では、あまり二度の差の音を用いません。

でも、雅楽はちがいます。その音を「和音」として用いるのです。

笙などは、常に、この二度の差の音が出続けています。

東南アジアの人種だけは、この音を和音として聞ける能力が

備わっているのです!

あの、水墨画でも西洋人は、色の濃淡が判らず、味わえず、

東洋の人にはわかるといいます。 それと同じで、

「宮商和自然」は、ぱっと聞いただけでは不響和音としてしか

聞こえませんが、よくよく聞いてみると和している。

人間関係も、相手の話をよくよく聞いてみると

「なるほど、そうか」と和していける。聞いたふりだけしとるから

不響和音となるのだ。「浄土の関係者は、最後まで かに話を

閑かに聞かせて頂くのだ」そのことが自然(自分の課題はこ

れだったと気付く)の道理であると教えていてくださるのでしょう。

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おたまじゃくし にどうも馴染めていない私ですが、なるほど

と納得させていただきました。

「バラバラで(なお)いっしょ、差異(ちがい)を認める世界の

発見」という真宗大谷派の蓮如上人500回御縁記テ-マを

思い出します。A師の説明に有るように。浄土の世界では

意見の違う人の話をちゃんと聞き排除しない事により

争うことも必要無くなるようです。無量寿経に浄土の世界は

こんなところと書かれています。

國富民安 兵戈無用

(こくぶみんあん ひょうがむよう)真宗聖典によると

国豊かに民安し 兵戈(兵隊も武器も)用いることなし

と有ります。軍隊をなくすなんて理想論だ!できるわけが無い

と云う人が居ますが、そんな人はたぶん自分のことを

「おれ(わたし)は阿弥陀さんやお釈迦さんより偉いんだ」

と思っているのでしょう。だって否定していますからね!

私たち(特に私は)が大好きな お金 で考えてみても

米国1位、日本2位と言われる莫大な軍事費を

福祉、医療、海外援助などに振り向ければ、たぶん

今のような貧困、饑餓、格差などは緩和されているではないか?

先日書き込みの 戦費

http://aidea1ban.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-2e51.html

もご参照願います。

友人が新婚旅行にコスタリカに行ってきました。

話を聞いたり(読んだり)写真を見る限り、物質的には

日本より豊かではないようですが、精神的&時間的には

ずいぶん豊かな国で有るようです。この国は

  軍隊を捨てました

雅楽のことを教えていただいた A師から 破旬的了解を

加えるようにと云われていましたので、長々と書いてしまい

ましたが、読み直すと全文削除したくなるので、読み直さず

投稿することにいたします。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

junさん
こんばんは、この音階のことをせつめいしてくれた方も
junさんですので、不思議ですね。
受け売りですが、笙は17本の葦(竹ではないようですね)が束ねてあり、その内15本が音が出る構造で
底を押さえた筒のみ音がでます、15本一緒に音は出ますが指の数も有りますので、それは無理、しかし、いろんな組み合わせの和音が出るのでしょうね。日本の楽器の多くは西洋音楽の音階とシャ-プ&フラットの半音の間の音も出せる物が多いですよね。三味線や琵琶な
弦を押さえる位置が固定的でないので、押さえる位置で何とでもなりますもんね。意外とチョットずれた音が粋だったりして・・・
国家に最近決められた「君が代」も永六輔さんに云わせると、歌詞とメロディ-が上手くマッチングしていなくて、メロディ-ラインは日本の物では無いようだそうです。
しかし、私が音楽のことを書くのにはかなり無理が有りますので、恥もこの辺で止めておきましょう。
ではまた、気が向いたらコメント下さいね。

投稿: 釈破旬 | 2009年5月28日 (木) 22時01分

今宵の月さん
こんばんは、ホントにコスタリカ、入ってみたいですね。その新婚旅行に行った夫婦は米国で世話になったご夫婦に、「コスタリカは最低一週間いないと、その良さが解らないヨ」と云われたとか。エコツ-リズムのメッカのようなところですね。「日本と違って奪う財産も技術も無いから、軍隊が無くても侵略されない」なんてバカな事を云う人まで居ますが。世界から人を集める自然というかけがえのない財宝がこの国にはあるんです。
また、子供でも憲法が間違っていると思えば、無料で訴訟を起こせるようにもなっているらしいです。小学校からの教育が知識の詰め込みでなく、我が国とはひと味違うようです。羨ましいですね。
確かに仰るように、我が国(政府も国民も)世界に冠たる財産 唯一の被爆国であること、憲法9条(私は改憲論者ですが。・・自衛のためといえども軍隊をもたないとすべき)環境技術などなど 
を持っていますが、宝の持ち腐れ状態でありますね。
今年の9月までは、その財産を有効に使えるようにこの国も進む方向を チェンジ しましょう!!

投稿: | 2009年5月28日 (木) 21時25分

早速のご教示有り難う御座います。西洋音階の完全2度は不協和音です。理論上はよく理解できませんが、雅楽の和音は聞く側の問題なのですね。笙については無知なので何も解りませんが、コード進行の問題は無いのでしょうか。先回も書きましたが、ジャズはコード進行の上で不協和音を効果的に使用するそうですが、それとの関係はどうでしょうか。不安定な音を安定しているように思わせるのも、一つの技巧でしょうか。それとも、何でも音響学的西洋和声学的に理解をしようとする精神が間違っているのでしょうか。多くの現代人は西洋音階の環境で育っていますので、生来の東洋的音に関する感覚は無いものと思われます。もしかしたら、理屈よりも生の音を聞くのが理解する一番の早道かも知れませんね。音楽は最も感性に訴えるものですから。

投稿: jun | 2009年5月28日 (木) 16時45分

釈 破旬 様

軍隊を捨てた国、コスタリカへ行ってみたいですね、
きっとゆったり時間がながれているのではないかと
勝手に想像しています。

以前 堤 未果さんの講演会へ行きました。

アメリカがイラクを猛爆していた時、何と日本にイラクの医師団がやって来たのだそうですが、その理由が、日本が憲法9条で戦争放棄しているから、この国の国民ならイラクの民衆の苦しみが解かってもらえるから・・・だそうでした。

彼らの熱意に応えられる程、我々は頑張っていると言えるのでしょうか?

投稿: 今宵の月 | 2009年5月28日 (木) 09時47分

荒山さま 
いえいえ、先生の責任では有りません。文章をブログのサイズに短縮する作業の途中で、小生が落としてしまっていました。お詫びして追加させていただきます。
元気塾の皆さんにも知らせて、読んでいただくように案内させていただきました。モグラ叩きの棒は引き続きご持参下さるようにお願い致します。
有り難うございました。

投稿: 釈破旬 | 2009年5月27日 (水) 19時56分

どうもです。雅楽音階の文章を読ませていただきましたが、「聞いたふりだけしとるから不響和音となるのだ。「浄土の関係者は、最後まで かに話を聞かせて頂くのだ」という後半部分の、最後まで静かにの<静>が抜けておりました。

やはり、自分の責任が多々ございますので、お知らせまで。

投稿: 荒山淳 | 2009年5月27日 (水) 17時56分

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